
version 1.0
特徴:
全体に対する割合を、中心が空いた輪の分割として示す。中心の余白に、割合の数値・単位・対象名などを置ける。
効果:
主役となる1つの割合や状態を「全体の中でどの位置か」として直感的に示し、中心の数値で解釈を固定できる。グラフ単体で文脈が成立しやすい。
要約
ドーナツグラフは、全体を円として捉え、その一部が占める割合を輪の分割で表す手法です。中心が空いているため、割合の数値や対象名を内側に配置でき、「何の割合か」を図の中で完結させやすいのが特徴です。
一方で、円周方向の分割は要素間の差を精密に見比べる用途に向かず、内訳の比較を主目的にすると読み取りが不安定になります。主役の割合を1つに絞り、中心の値を起点に理解させる場面で効果を発揮します。
円グラフの中心をくり抜いた形式もドーナツグラフと呼ばれることがあります。しかしその場合、円グラフにおける「中心角」という読み取りの基準が失われ、要素間の比較がさらに難しくなります。そのため、本稿ではこの形式を積極的には扱いません。
注意点
- 見た目だけでは正確な割合は読み取れないため、数値(%)と分母(何を100%としているか)は必ず併記する。
- 中央に配置する情報が読みの起点になるため、対象名・値・単位が曖昧だと、装飾的な円形表示に見えてしまう。
- 値が極端に小さい、または大きい場合、輪の塗り分けによる差が視覚的につぶれ、印象の精度が落ちる。
- 円グラフの代替として使うと、比較の基準である角度が失われ図として弱くなる。