スロープグラフ×一筆書きアニメーションで、8つのバレンタインに関する設問の男女比をまとめています。
Art direction / Design / Illustration / Animation / Sound : Ozawa Takuya
あなたにとってバレンタインとは?
アニメーション本編
参考データ
マーケティング・リサーチ会社クロス・マーケティングが実施した「バレンタインデーに関する調査(2026年)」を参照。

(使用していない部分は黒塗りしています)
データ選定と分析方針
今回のデータでは、「バレンタインデーに対する気持ち」に着目しています。
23の設問の中から、男女差/イラスト化しやすさ/物語の流れを考慮し、8つの設問を選定しました。
構成としては、バレンタインのイメージから始まり、準備、当日と時間の流れに沿って並べ、心理の推移として読める順番に整理しています。
制作陣の意図と注目ポイント
制作にあたっては、以下の2点をインフォグラフィックの主な着眼点としています。
1. 設問のカテゴリーを分けて繋がりを作成
・バレンタインイメージ(告白の機会/恋人と楽しむ/自分へのご褒美)
・準備(お菓子作りを楽しむ/プレゼント選びを楽しむ/限定品への興味)
・当日(ちょっとしたコミュニケーションになる/もらえるか分からないのにソワソワしてしまう)
この3つのまとまりに分け、意味の連続性が生まれるよう配置しています。
設問の順番を再構成することで、見る人の読み取り負荷を抑える構成としています。
2. 男性比率の高いバレンタインイメージを終点に
全体的に女性の関心比率が高く、スロープグラフとしては右肩下がりの設問が続きますが、最後に男性の関心比率が相対的に高い「もらえるか分からないのにソワソワしてしまう」を置くことで、イベントとしてのバレンタインをひとつの着地点にまとめています。
採用した方法とその理由
採用グラフ
スロープグラフ
男女差を、どちらに傾いているのかで視覚的に柔らかく示せる点、一筆書きアニメーションとの整合性も高く採用しました。
採用フレーム
紙芝居
動きのあるアニメーションを多用するため、8設問を一度に提示せず、コマを分けて提示することで、情報量を抑え、設問単位で理解できる構造としています。
繰り返すBGM
一定のリズムで繰り返される音を用いることで、設問が切り替わっても体験としての一体感が保たれるよう設計しています。今回はパーカッション的な音は加えず、ゆるやかなイメージで制作しています。
採用モチーフ/表現
一筆書き
一筆書きのラインを「赤い糸」に見立て、途切れさせずに描くことで、全体を通して「バレンタイン=恋愛が始まる」と設定にしています。また、アニメーションの工数も比較的抑えられました。
主人公
男女の登場人物を固定することで、ストーリーとしても見やすいようにしています。
今回、不採用とした方法とその理由
不採用グラフ
ダンベルチャート
今回は、男女比の比較がポイントというより、バレンタインには様々な楽しみ方があるということを伝えることが第一の目的のため不採用としています。
ミラーバーチャート
中心線を活用し、レイアウト全体で男女を分けることができると考え検討しましたが、全体的に女性の割合が高いデータのため「バレンタインは女性のイベント」という印象が強く出てしまうと判断し不採用としています。
重なるドットプロット
ハートやチョコの形のドットプロットも検討しましたが、こちらもデータの偏りを強調する結果となる可能性があるため不採用としています。
不採用モチーフ/表現
フキダシ
登場人物に吹き出しを加えることで、よりストーリー性のある展開にしようと試みましたが、作り手の意図が前面に出過ぎてしまうと考え不採用としています。