コロナ期間のアンケート設問にストーリーを組み合わせ、漫画スタイルへと再構成しました。
大変だったコロナ禍の記憶を、少しでもポジティブに振り返れるように制作しています。
Art direction / Design / Illustration : Ozawa Takuya
2020年-2021年 増えたと思うもの
参考データ
電通総研・電通未来予測支援ラボ「第3回クオリティオブソサエティ年次調査レポート_p18」
2020年と2021年を比較して、生活の中で増えたものと減ったものの調査結果を参照。

データ選定と分析方針
アンケート結果は定量データとして集計されますが、設問内容は目的に応じてばらつきが生じやすく、すべての設問を横並びで比較することが難しい場合があります。
そこで今回は、こうした課題を補うために、アンケート設問をストーリーとして再構成する手法を検討しました。
制作陣の意図と注目ポイント
制作にあたっては、以下の3点をインフォグラフィックの主な着眼点としています。
1. 設問を使って漫画を組み立てる
お題をもらって即興で歌を作るように、設問を並べてストーリーに再編し、親しみやすい漫画表現の中で情報に触れられるよう制作しました。
2. 設問にYESと答えた人=設問に共感した人と置き換える
設問を主人公の行動に重ね合わせ、「YES ◯%」を「その行動に共感した人の割合」として読み替えることで、読者が自然に内容を理解しやすい構造を目指しました。
3. 読み終えたとき、ポジティブな気持ちになるように
多くの人が不安を抱えながら過ごしたコロナ禍の時間を、前向きなストーリーとして振り返るきっかけになればと考え、柔らかいタッチと前向きなセリフで制作しています。
情報の内訳

全てのコマに情報が含まれるように構成し、アンケート結果を整理した上で、「増えた/やや増えた」の比率が高い上位1位〜4位は特に目立つように配置しました。

一方で、5位〜6位はストーリー上の補助的な要素として扱っています。
また、最も「減った」と回答された設問についても、数値は用いず、ストーリーの一部として自然に組み込んでいます。
採用した方法とその理由
採用グラフ
バブルチャート
特に割合が大きい設問については、バブルチャートの考え方を用い、円の大きさによって共感率を表現しています。
テキストスキミング(アンダーライン)
設問をセリフ口調に変換する際、追加した文章がノイズにならないよう、原文そのままの部分にはアンダーラインを付けて区別しています。
採用フレーム
コマ割り
漫画のコマ割りを用いて、設問同士のつながりや時間の流れをストーリーとして見せられるように構成しています。
ガイドキャラクター(主人公)
中性的な主人公を配置し、読者の視点を代わりに担いながらストーリーを案内する役割を持たせています。
キャラクターが疑問を抱き、気づき、行動するプロセスを描くことで、読者が内容に共感しやすい構造にしています。
アイコン化
はじめに共感率をハートマークとして設定し、その後は アイコンのみで表すことで、表現をすっきり統一しています。
※本インフォグラフィックは、2023年に制作した内容をもとに再構成したリメイク版です。