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テレワーク率の推移

首都圏のテレワーク率推移

2019-2024年の首都圏のテレワーク率推移をショートアニメーション化
日中に家にいることが増えたり、電車の利用が減ったりと町の変化と関連づけて制作しています。
Art direction / Design / illustration / Animation : Ozawa Takuya

アニメーション本編

参考データ

国土交通省「令和6年度テレワーク人口実態調査-調査結果-」11ページ勤務地域別テレワーカーの割合を参照。

.勤務地域別テレワーカーの割合
参考:令和6年度テレワーク人口実態調査-調査結果-

データ選定と分析方針

本グラフでは、ショート動画という尺の制約と、スマートフォン視聴時の視認性を前提に、扱うデータを首都圏における令和1年から令和6年までに設定しています。
アニメーションの中で変化の流れを直感的に追えるよう、対象期間と地域を整理した構成としています。

制作陣の意図と注目ポイント

制作にあたっては、以下の2点をインフォグラフィックの主な着眼点としています。

1. コロナ禍のテレワーク急増と、なだらかなより戻し
テレワーク率の推移を単なる数値の上下として捉えるのではなく、「なぜその変化が起きたのか」を想像しやすくするため、社会的な出来事を補助情報として重ねています。具体的には、2020年3月のテレワーク関連助成金の開始、同年4月の緊急事態宣言(1回目)、そして2023年5月の5類移行という三つの節目を参照点として配置しました。

2. テレワーク率を町並みの変化で表す
テレワーク率の増減は、数値そのものではなく、町の様子の変化として表現しています。在宅勤務者が増えることを「街の明かりが増える」「電車に乗り込む人が減る」といった情景に置き換え、画面全体を眺めることで傾向が直感的に伝わる設計としました。

一方で、誤解を生まないよう、右下にはドーナッツグラフを配置し、テレワーク率自体は正確な数値で確認できる構成としています。町並み側の表現では、アニメーションとしてのリズムや変化の面白さが際立つよう、あらかじめ計算上の調整を加えています。

住宅は20軒配置し、1軒あたりを5%として換算しています。通勤者数については「45人 − テレワーク率(概算値)」という形で算出しています。

・R1 (2019) 18.8% 3軒+3.8/5% 45-19= 26人
・R2 (2020) 34.1% 6軒+4.1/5% 45-34= 11人
・R3 (2021) 42.1% 8軒+2.1/5% 45-42= 3人
・R4 (2022) 39.6% 7軒+4.6/5% 45-40= 5人
・R5 (2023) 37.6% 7軒+2.6/5% 45-38= 7人
・R6 (2024) 36.8% 7軒+1.8/5% 45-37= 8人

採用した方法とその理由

採用グラフ

ドーナツグラフ

アニメーションと相性がよく、表示できる数値が一つのため、情報量が抑えられると思い採用しました。制作後に振り返ると、全体の推移を表示した上で現在地を示すような見せ方の方が、0秒から再生させるとは限らない、ショートアニメーション・SNS向け発信には適しているようにも思えます。

採用フレーム

模様塗り絵型

比率に応じて町に灯りが入る表現は、模様塗り絵型の応用に当てはまると考えています。アニメーションとの相性が良く、制作工数の面でも扱いやすい手法でした。今回は20軒の構成としましたが、より高密度な表現であれば、色や間隔を調整することで、漫画のトーンや光の三原色のように、引きで見たときに異なる印象を生む表現も可能だと感じています。

俯瞰図

今回は、絵文字フォント「Shuffle Town」で用いているアイソメトリック図法を踏襲し、街を眺めるような感覚をテーマに全体の絵作りを行いました。
インフォグラフィックとしてデータを見せる目的を優先し、町のエレメントは最小限に抑えていますが、結果として、町を装飾として割り切り、より複雑に描き込まれたような表現にした方が見てもらえる形になったようにも思います。

採用モチーフ

絵文字フォント「Shuffle Town」

月刊インフォグラフィックの運営会社、可視化研究所が販売している絵文字フォント「Shuffle Town」を使用しています。

Shuffle Townの詳細はこちら

今回、不採用とした方法とその理由

不採用グラフ

アイソタイプチャート

今回は、絵文字フォントを使ったインフォグラフィックとして、並べて数値を表す方法も考えましたが、「Shuffle Town」自体がアニメーション化しやすい図法で描かれているため、色の変化や動きを活かせる表現に切り替えました。

不採用フレーム

タイムライン

タイムラインの表示は最後まで悩んだ点です。再生バーの代替に留まってしまうと意味が薄く、目次的な役割を持たせられるかが課題でした。最終的には、1画面あたりの情報量を抑えるため、電車によって年代を切り替える方法を採用しています。

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